スーパーで見かけた人２

新型ウイルス問題で騒がしい中で気になることがあった。
ただの風邪でも咳をするのがはばかられ、マスクは店頭から姿を消し、
マスク姿の人は増え、人がすれ違う時に微妙に距離がとられることも。
そんな今日この頃だというのに、スーパーの総菜売り場でのこと。
年配の女性客が二人。
総菜の前でああでもない、こうでもないと話しながら
トングを握って商品を選んでいた。

総菜が裸でザーッと盛られていて客がトングで取ってパック詰めする。
過剰な包装をやめようという考えから始まったこのスタイル。
近頃は衛生管理のためか見た目問題か、プラスチックのドアのついた
ケースの中に並べられているパターンも見受けられるが、どちらも
一長一短だ。

さて、その客たち。
一人は商品を決め、袋に入れたのだが、もう一人が決められない。
トングで、あっちもこっちもひっくり返して吟味。
後ろで待つ客たちのことなど二人とも全く気づかない（気づかないふり？）。
パックを取る時に指をひと舐め。数枚くっ付いてきて、また戻す。
パックに入れて、それをとめる輪ゴムを取る時に下に落とす。
落としたのを拾い上げ、戻して、別の輪ゴムを取る。

もう、周囲の客もあきれた様子。
見ていた人はここの総菜は買わなくなるだろうな…。
ガードのケースも、何の役にも立たない。
普通なら、過敏になる必要などない。世界はばい菌だらけ。
呼吸するだけで大量に誇りや目に見えない菌を体に入れていて、それを
きちんと処理できるのが人間というものだ。
精巧な脳の機能のおかげで多少のことは自己処理して自己治癒するものだ。

だが…この自己中心的な気持ちの人を見るのが心にも体にも悪い。
何事も無い時でもこういう光景を見たら不快になるのに、
治療薬の無いウイルスが流行している今の時期にも我を通す。
なんだか、悲しい思いで買い物を終えて帰路についた。

総菜つながりで…
ここの惣菜ではないが、その前にパック入りで買った惣菜で作った
手抜き筍と豆苗のスープとお惣菜のDV夫用通風ケア夕食。

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