違和感を愉しむ

近頃やっと上の娘が少し再生した自分に慣れてきた。
毎日を恐怖の中「ねばならない」だけで生きていた自分を
普通の状態の母親だと思って育ったために母親に違和感が…あったのかもしれないなと気づいた。
今の自分は恐らく本当の自分に近くなって、別人のようになっている。

下の娘は以前からよく観察していたらしく、違和感なく母親の人間化に
対応してきたが、上の娘は母親の役割以外の自分に目が行っていなかった
のだろうと思う。
それで、何年か戸惑っている様子だったが近頃やっと慣れてきたようだ。
一緒に買い物などに出かけるようになったし、話しもするようになったし、
少しずつスキンシップを取り始めているのが感じられる。

昨日は彼女と外で待ち合わせをしてタイ料理のランチ。
日本風の大人しい味にちょっと違和感。

その後、一緒に心理学の勉強の本を妙に仲良く本屋で見て回って、
気がついたら下の娘の舞台開演時間が迫っていた。
速足でギリギリに駆け込んで、鑑賞。
下の娘が先日録音に行ってきた劇の主題歌は、いつもの歌い方と変えて
発声方法も変えていたので、耳の良い上の娘が妹の声と気づかぬほどの
違和感。

慣れたいものも慣れたくないものも、違和感にもいろいろあるものだ。
久しぶりに面白い一日だった。