子どもは成長する

二日間の公演。
娘の卒業公演の舞台。
「褒められるだけで（褒め殺し？）ろくに指導もしてもらえない」
と授業はいつも不満タラタラ。
その代わりに自力でどんどん成長した。

舞台そのものは、
昨年のは学芸会で、今年のは学芸会に毛の生えたものだった。

でも、彼女個人はみるみる成長した。

練習も見たことがなく、台本も読んだことが無いまま、
客として初めて見た昨日の公演の後で聞いてみた。
「駄目出しあるけど、聞く？
もう明日で終わりで今更だから、聞かないでそのままやる？」

「聞くわ。聞いて、使えそうなものだけ使う」

なるほど、大人になった。

昔取った杵柄（というほどの経験は無い）で、
もっと感情を伝えるための技術面をチラリとアドバイス。

「やってみるわ」

今日、早速随所に変化が見えた。
自分がなりきるだけじゃなく、客がどう見るか、どう感じるかを考えろ
と言えるところまで来た。
2年前は全くのド素人だったのだが。

親が子を指導するのは難しい。
互いに反発するし、甘えがあるし、感情的になるからだ。

今もなるべく口は出さないようにしている。
ここぞ、という時だけ、本人が聞きたいという時だけ言う。

一時は荒れて大変だったが、近頃、少しいい関係だ。

子どもは成長する。
自分も成長する。

人は変わろうと思えば変われるのだ。
より良くなろうとすれば、なれるのだ。

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