「人」でありたいので

いつも現場の人たちと考え方が違うことが多かった。

学校で学ぶ時も、社会で働く時も、家で家族をする時も。

勉強は他者を蹴落として上に行く。
できないから投げ出して将来を諦める。
教師に追従して評価を上げてもらう。

自分が得するように働く。
楽して儲ける。
他者を陥れて地位を手に入れる。

依存、執着する。
便利屋として使い、使われる。
自己犠牲。

どれもついて行けなくて

理解もしたくなくて。

そういうそれぞれの枠組みでの汚いルールが嫌だった。

学校では勉強で解らない所を正しく教え合ってはいけないのか？
社会では客や公のために仕事をしてはいけないのか？
家族のためだけでなく自分のために生きてはいけないのか？

たまに、自分と同じ考えの人がいることも知る。
大抵はそれなりの地位があり、成功して人の上に立つ人だった。
でも、自分は下っ端で同じ考えでも使い様も無い。
上に立って活躍する人とは縁遠くて、分野が同じでも生きる場が違った。

今回、生まれて初めて
「人は心でできている」と
自分と同じことをおっしゃる人に出会った。
末端の末端のそのまた…だが、教えを乞うことにした。

不安はいっぱい。
それでも
ほかに社会から乖離しないでも人らしく生きる手がかりが無いから、
進んでみる。

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