懐かしい友も新しい友も

このところ人との出会いがあって、温かい気持ちになれて気分が乗ったので小正月の小豆粥を作った。
先月にはかつての職場の人にばったり出会い、
今月は昔の友人から急にメールが来た（いつもは年賀状だけなのに）。
それで彼らと過ごした頃を思い出したら、懐かしいというだけではなかった。

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あれやこれや思い出したが、単なる思い出に浸る感じでもない。
かつて彼と働いていた業種は自分の力を存分に活かせる業種だったが、もう戻れない。
その現実を受け止めきれない時期も長かったが、今は未練を感じなくなっていた。

友人のほうは相変わらず活躍を続けていた様子で
仕事として作ったものをまとめたDVDとCDを送ってくれた。
久しぶりに会いたいとメールをくれたのが嬉しかった。
自分と仲の良い友人をDV夫が妬むのが見ていても恐ろしく、
被害が友人にまで行くのではないかという不安感もあり、
連絡を取り合うのをやめようとこちらから伝えたのは15年ぐらい前だろうか。
転居して監視が軽減されたので、賀状にその旨を少し書いて送ったのは昨年。
あるスーパーのチェーンでは今でも
会えなくなる直前に友人の作っていた曲が流されている。
極たまにしか行かないスーパーだが、あの辛かった時期でさえも、
買い物をしながら友人の歌声のBGMを聴くと
楽しく過ごしたことが思い出されて大きな慰めを得ていたものだ。
向こうは今も尚大きな仕事を抱えているので、
会おうといっても多忙の中、困難だろう。
が、友人が戻って来てくれたことには違いない。
このタイミングでというのも、何か意味がある気がする。

必要な人は必要な時に現れるものだ。

新しい友人も必要な時にできるものだと改めて感じさせられることもあった。
新たにネットを通じた稀有な出会いもあった。

人と人は互いに必要な時に巡り合い、影響し合って勝手に支え合って生きる。

こんなことを感ずる日は、なんだか幸せな気持ちだ。
生きていることも悪くないと思えるものだ。