折り返し…？

単なる若気の至り？それとも日本語の乱れ？
犯罪まがいの電話が多発していると警察が注意喚起をしているところへ
若い女性の声で電話がかかって来た。
「そちらは〇〇さんの携帯ですね…いえ、電話ですね」
さて、どうしよう？　怪しい電話にしか聞こえない。
一応聞いてみよう。
「はい、そうですが…」
「えーっと、〇〇さんはいらっしゃいますか？」
「今、手が離せませんが…」
「こちらは××病院と申しますが、ご本人にお伝えしたいことがありまして…
えーっと、どうしましょう。
……また、夕方にでも折り返しかけます…ので、えっと、失礼します」

はてさて、「折り返し」かけ「ます」…どっち？？？
こちらから折り返せ、なのか病院から今一度かかって来るのか？？？

若者が言葉の意味を知らないまま格好つけようと使っただけの「折り返し」か
はたまた、失礼にも患者から電話をかけさせようとする「折り返し」か。

夕方に電話が無ければ翌日にでも折り返そうと思っていたところ、かかってきた。
単にその若い女性が無知だっただけらしい。
内容は発熱の有無の確認だった。急にコロナの心配だろうか？

それはそうと、今の電話のかけ方は昔とは違うらしい。
昔なら…まず、名乗る。そして、相手を呼び出していただく。
それから用件。用がある側が相手に折り返させるなんてとんでもない。
用のある者が自らかけなおさせていただくのが当然のこと。
今はそういう礼儀、というより相手を思っての気遣いが全くないなと思う。
まず、絶対に先に名乗らないというセールス電話独特のかけ方。
相手の情報を聞き出してから本題。嫌なやり方だ。

コロナで人と人とが対面しなくなる社会になると騒いでいるが、
ますます人が人でなくなっていきそうな気がしてならない。
対面、接触、とにかく、生の人間関係が存在しないと人はメンタルを崩す。
人は社会的動物で、多数の人とある程度「密」にかかわりが無いと心を病む。
同じ人とだけ隔離されて（コロナで引きこもった家族のように）生活すると、
人は苛立ち、感情をコントロールできなくなり、荒れて行く。
当たり前の事実なのに、そこに目を向けずに人と人の距離をとることばかり
考えている今の社会の行き先は…？？？

コロナ菌を巡って、地域以外の人を排除する動きもあるようだ。
外国人も排除。差別的考えが世界に広がっている。
低賃金で不安定な状態で働いていた外国人労働者たちは今どうしていることやら。
そんな人にいただいたというベトナムのラーメンを
いただきながら、思いを巡らせた。

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