SSブログ
素晴らしい曲と映像です。
新型コロナウイルスの被害からの復活と希望の願い。
支援の気持ちと彼らの長年のファンとしてRoby Facchinetti のProgetto Rinascerò, rinasceraiを応援しています。

アナログとデジタルの差を見る [時事に思うこと]

もう随分前から美術的なものが軽んじられている。
政府が教育について理系に力を入れ文系を淘汰するように通達したのも大きい。
教育現場でも理系にお金は下りるが文系にお金は下りないとも耳にした。
その上に、工芸でも絵画でも、今はコンピューターで何でも真似して
人の手で熟練して作るより優れた面を持つものができるから、理系の仕事に見える。
それに加えて、それを受け取る側(鑑賞者、客、利用者など)も「生」のものではなく、
画面を通してデジタルなものを受け取ることが増えている。
デジタルの画面で見栄えがするのは
デジタルのエキスパートであるコンピューターで作るほうが美しく見える。

近頃の人はアナログの良さを知らない人が増えたと感じる。

デジタルなものも人の手が介在しているのだから
人の作るものの良さは残って行きそうに思うのだが、
現状は失われて行っているほうが多いように思えてならない。

知り合いのデザイナーで、一見デジタルな感じのシンプルで
どこか無機質で美しい雰囲気の作品を作る人がいるのだが、
実際の制作過程はとてもアナログだ。
わざわざ立体を手作りして、それを写真に撮り、コンピューターで仕上げる。
印刷は当然データで印刷となるからだ。

彼が大学で教える今時の学生たちはと言うと、手作り部分を省く。
立体を手で作らずとも、画面上で簡単に立体が作れるソフトがあるからだ。
最終的に出来上がるものは一見、何の遜色も無い。
機械で作ったデジタル印刷に向いた美しいものだ。

だが、自分がそれを目にすると違いは歴然としている。
人間の五感というものは素晴らしいなと思う反面、
その違いの見えない人のなんと多いことか…。
美大生でも違いを見極められぬのか…と落胆する。

世の中から、今を生きる人の中から、
ある部分の人間味が失われていく気がしてならない。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。