「とくせい・物もらい」はグレードアップして遺伝？

先日、病院に行き、ポケモンの聖地？の近くを久しぶりに通った。
一時は全国からの物凄い人出だったが、今は静かな様子だ。
ポケモンも静かに暮らしているのだろうか？などと思ったその数日後のこと。
下の子が別の病院へ。
自分からの遺伝なのか、慢性的な体調不良を抱えている。
病院の帰り「食べ物一品仕入れた」とメール。
上の子の夕食のメニューで頭を悩ませているのを見ていたから、
作りたくなければやめていいという裏の意味が込められた親切メールだ。
こういう気遣いは遺伝？
いや、無駄な気遣いは遺伝だが、これは彼女の本来の特性だろうな。

夕方の予約診療だったので、上の子にはもう食事を作って食べさせていたら帰宅。
「見てー！仕入れたよ。餃子買っちゃった」
「？！」
未だかつてそんなものを買ってきたことは無い子だ。何が起きた？
「じゃーん！」
袋から大きな餃子が出て来た。
「そして、じゃーん！おまけしてもらった！とくせい・物もらい！発揮してきましたぁ～！」
もう一パック、青海苔の佃煮。それも立派な大きさ。
帰り道のスーパーの前で「ちょっとおねえさん」と呼び止められたそうだ。
栃木県から販売に来ていたそうで、餃子の残りを売り切りたかったらしい。
餃子一つ試食、青海苔もほかの何かも食べさせてもらい、
「どうしよう？餃子と青海苔で悩んでる～」と正直に言ったところ
餃子買ったら青海苔あげると言われ、そうしたら、
「おねえさん、家族何人？」
「3人」（この娘、隣のDVお父さんは数えていないのか？！）
10個入りを12個入りに増やして詰めてくれたそうだ。
「いいなぁ…私なんか物もらえない」とその話を羨ましがる上の子。
上の子は知り合いや友人からきちんとしたプレゼントやご褒美をもらうタイプ。
下の子は誰彼構わず、格安品やあまりものを貰って来るタイプ。
どっちもどっちで羨ましがる要素は無いのだが…。

そういえば、自分もそうだった。
利害関係の有無にかかわらず、誰からでも特に理由なくもらう下の子と同じタイプ。
わざわざ買ってくれないけれど、ついでや残り物はよくもらったものだ。
遺伝か…それもグレードアップして遺伝？
下の子は正に「とくせい・物もらい」だ。
落ちていたのを拾ったらもらえた程度のポケモンのようなレベル？

自分にも下の子にも、相手は後先考えず、その場の気分であげたくなるらしい。
裏を返せば、ねたまれ易い。
その理由は「物」ではなく「損得無しの好意の感情」を与えられるからだ。
人は感情の生き物。
物より気持ちが嬉しいのは誰にも共通なのだと思う。

翌日、早速青海苔の佃煮で昼食を作り、下の子に食べさせた。

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