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素晴らしい曲と映像です。
新型コロナウイルスの被害からの復活と希望の願い。
支援の気持ちと彼らの長年のファンとしてRoby Facchinetti のProgetto Rinascerò, rinasceraiを応援しています。

自分の変化が見える [今日のこころ]

最近知り合った人と話をしていた。
今の生活の事情を伝えねばならなくなったので、伝えた。
DVだったので一緒に生活できなくて生活空間を分けているのだと。
その人は興味津々であれこれ質問し、それにさらりと答えるうちに…。
その人の口から出た言葉がなんと、
「ご主人が可哀想」
だった。

一瞬、過去の苦悩の塊をしまいこんだ箱に衝撃が来た。
マズイかもと思ったがその箱は壊れる事無く何事も無かったように持ち堪え、
自分が固まったのはきっと0.001秒ぐらいのことで、相手は全く気付いていない。

「そうかぁ。確かに可哀想ではあるかなぁ…」

自分の口が言っている。

「可哀想だよ、男なんてそういうもので当たり前で悪気無かったと思うよ」

普通の夫婦の気持ちのすれ違いレベルならそうだろうなと納得する。
結婚以来、実家の誰かや他者に少しだけDVをにおわせた時も
よく同じようなことを言われた。
概ね妻が愚痴るのが悪いと言わんばかりの社会の風潮。
それで後で一人で何度も泣いて、ますますDVの事実を隠すようになった。
そんな自分が、今回は黙ったままではなかった。

「それでも、こっちも生きなきゃいけないから仕方なかったのよねぇ。
執着と依存が異常レベルだったからねぇ。
そうしないとこっちが死んじゃってたわけだから」

「ふうん、でも可哀想だ」

DVをする男の心情についてその人はよくわかるらしかった。
自分だって20年DVにつき合ったのだから、それなりにわかっている。
わかるが、目の前で人が人でなくなるほど、死ぬほど苦しんでいる上に
さらに攻撃を加え続けるという心情は自分には理解不能だ。

DVのせいで心が不安定だった頃の自分だったら、取り乱して泣いただろう。
こうも言い返したかもしれない。
「じゃあ、DV夫の自己満足ために私が死ぬべきだったと言うんですか?」

でも、そういう気持ちにはならなかった。
相手がDV男に同情する気持ちを自然に受け止めることができた。
DVの実態やその異常さ、被害者の気持ちを知ることが
その人の今後の人生にとって必要ならば、いつかわかる日が来るかもしれない。
今のところ、彼は
男とは概ねそういう部分を含んだ我儘なものだと思っているのだ。
彼の中にもそういう我儘な気持ちがどこかにあると認めているから言うわけで、
それがいいことだとは思っていないけど仕方ないと思っているのも伝わって来た。

間違いなく、自分は本格復帰だ。
こんなふうに自分が前向きに変化していることが見えると妙に嬉しい。
その人とは普通に、これからも仲良くできそうだ。
他の友人とその人と、また今度一緒に出掛ける約束をした。
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