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素晴らしい曲と映像です。
新型コロナウイルスの被害からの復活と希望の願い。
支援の気持ちと彼らの長年のファンとしてRoby Facchinetti のProgetto Rinascerò, rinasceraiを応援しています。

外国人労働者を見かけて [時事に思うこと]

買物に出た。
途中で家を建てている所があった。
大手の有名住宅メーカーの現場で、三人が作業中。
通行の世話のために警備員が二人立っていた。
殆ど仕上がったらしく、足場を撤去中だった。

「受け取るんじゃなくて、お前、運べよっ!」


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通行人であるこちらがトキリとするほどの音量で、ゾッとするほどきつい口調だ。
思わずチラリと目が行ってしまう。
怒鳴っているのはまだ若い日本人男性。作業の責任者なのだろう。
怒鳴られているのは外国人労働者。
彼は日本人が解体する足場をトラックに積んでいるのだが、
積むのが精一杯の様子だ。
日本人なら、そこで気休めにでも
物を運んで来る人のほうに手を伸ばし、取りに行く素振りぐらいする。
だが、外国人の彼はそんな日本人的気休めルールは知らないはずだ。
よって、怒鳴られっぱなし。
帰り道、また怒鳴られていた。
胸が痛んだ。

30分ほどして銀行にでかけた。
やはり怒鳴られている。
銀行の帰り道。
「お前っ!ちゃんと積んだのかっ?落ちたらお前、拾えよっ!
拾わせるからなっ!お前が拾うんだぞ、わかってんのかっ?!
途中で(トラックから)飛び降りて拾いに行くんだぞっ!いいか!飛び降りるんだぞっ!」

通りすがりなのに、思わず涙が出た。
怒鳴られている彼を慰めてあげたい気持ちになった。

その若い日本人男性は、自分が満足する程度まで作業ができない、
言葉が通じない、組みたくない人を押しつけられたのかも知れないが、あまりの物言いだ。
外国人の彼は言葉がわからないのか、わからない振りをするしかないのか、一言も発さない。
ただ、黙って作業を続けるだけだ。
育った環境文化が大きく違う人は常識も違う。
日本人的感覚で働けというのは無理がある。
言葉を解しても解さなくても、頭ごなしに怒鳴られていることは人間ならはっきりわかる。
罵倒され続けながら前向きに働けというほうが無理な話だ。

外国人労働云々と政治家が言っているけれども、
人間扱いされない職場の人間関係を先に改善してもらいたい。
国籍や生まれ、年齢、性別に関係無く、
人間同士の健全な関係が築けてこそ仕事も協力してできるものだ。

結局、泣き泣き黙ってそこを通り過ぎた自分の心は、
日本の独特の排他的な文化と社会への悲しみと苛立ちと、
自分を含めたその人の冷たさと良心の呵責に、
夜になってもざわついたままだった。
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