似た不安に苛まれるから

きちんと就職できなくて、自活できるようにならない不安。
今の狂ったような日本社会の中で、
実際は水面下で多くの人が抱えている不安のはず。

若い頃から自分の不安は解消されていない。
自分の場合は家庭の事情で自分の事情ではなかった。
今は年齢も上がっている上に、心身を壊して今は働ける状態ではない。

だから、子どもたちにはそうならないようにと願った。

大学生の就活でメンタルをやられて就活をやめた上の子。
有料研修を受けているのに仕事を得るチャンスすらくれない会社で
出勤困難になっている下の子。
三人共に同じ不安に苛まれている。

隣は前よりはよく働いているらしい。
一応生活費はくれる。
契機が良いのは一部業種であって、実際は日本の下層は不景気で、
どうも家を出て行っているのだが、実質利益の出る仕事が無いらしい。
急に「給料振り込めない可能性があります」とメールが来て、
隣独特の謎の日本語なので、
「可能性がある」は「確実に決定」ということだったようだ。
結婚して日本語の違いに随分苦しんだが、変わらない。
それであれこれ引き落としでまた揉めて、資金調達は相変わらずこっち任せ。

ああ、子どもたちにはこんな思いはさせたくない。
配偶者がどんなふうでも、親がどんなふうでも、
きちんと自活できるような生活になってほしい。

親子三人で路頭に迷いそうだと思う。
自分のように心も壊させたくないし、生活不安を抱えさせたくもない。
それは、
今の日本社会では実現の難しい願いだろうとわかってはいるが。

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タグ：社会 人生 仕事 不安